ドバイの法人税に関しての最新ニュースを、現地ドバイのビジネスコンサルがいち早くご紹介いたします!

February 1, 2022



いつも弊社MBGコーポレートサービスのブログをご覧いただきありがとうございます。

今回こちらのブログにたどり着いた皆様はもうすでにアラブ首長国連邦(UAE)に9%の法人税が導入されるという発表を聞いた方々も多いのではないでしょうか。

今までドバイでは法人税が0%であったこともあり、今回の発表は大きなニュースとなります。それでは、実際にUAEに拠点をおかれる企業様やUAEに進出したい!と計画をしていた起業家・投資家の方々にはどのような影響が出てくるのでしょうか。

現段階でのUAE政府の発表の法人税の概要とその背景をご説明いたします。


【基本の】法人税とは



法人税は、法人の利益に対する税金です。 税金は、収益から売上原価(COGS)、一般管理費(G&A)、販売およびマーケティング、研究開発、減価償却、およびその他の営業費用を差し引いたものを含む、企業の課税所得に対して支払われます。

【速報】ドバイに法人税が導入される?!


UAE政府(Ministry of Finance)は、2023年6月1日以降の会計年度から、法人税を導入する予定と発表をしました。

Ø 標準的な法人税率 : 9%
適用対象企業:年間課税所得>37万5000AED(約1125万円)

Ø 低減法人税率:0%
適用対象企業:年間課税所得<37万5000AED(約1125万円)

中小企業やスタートアップ企業を支援するために課税対象所得が37万5000AED(約1125万円)以上の企業が対象となっています。

【UAE】今後の予測



今回の決定は、昨年2021年のOECDの最低法人税率15%の発表を受けてのUAE政府の法人税導入の一番初めのニュースとなります。

今回の発表を受けて、UAEの企業様には移転価格の文書化(Transfer pricing documentation)の要件に関しても、OECD移転価格ガイドラインに則り適用されると考えられます。
また、適切な課税所得を把握するために、財務諸表の作成および監査も義務化されるでしょう。

更に、2023年の法人税導入に向けた税法や規則の整備、源泉所得税、キャピタルゲインや配当に関する税率の制定や、フリーゾーン企業(フリーゾーンとは?)への適用に関してのアップデートが随時されていくものと考えます。

UAE政府より発表された法人税のニュースですが、VATの閾値と同じAED 375,000となっていることも注目ポイントです。現時点では、未だ全ての情報が開示されているわけではございませんが、今後更なるアップデートが随時されることが期待されます。

弊社MBGでは、直接税の経験豊富な専門家がおりますので、ご不明点や気になることなどございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。
UAE法人税導入前の企業様への事前準備のお手伝いやご相談へのアドバイスもさせて頂きます。

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