ドバイの税務、付加価値税(VAT)

November 22, 2021

こんにちは。MBGコーポレートサービスでございます。

ドバイのビジネスコンサルとして、今回はドバイの税務VAT(付加価値税)についてご紹介いたします。


ドバイで会社経営をするうえで考慮すべき税務は、VAT(付加価値税)です。ドバイでは2018年よりVATが導入され、ある基準を満たした場合、企業は定期的なVAT申告が必要となります。


今回はドバイのVATの概要からVAT申告の手続きについて分かりやすくまとめさせていただきます。


ドバイの税務、VAT(付加価値税)とは


VATとはValue Added Tax の略で、日本語では付加価値税と呼ばれます。物品やサービスの最終消費者が負担する間接税であり、ドバイでは5%のVATが2018年より導入されました。


このVAT(付加価値税)は、「消費に対する税金」と考えるとわかりやすいでしょう。


以下のイラストで簡単にVATの仕組みをご説明をいたします。


DUBAI VAT

例えば、サプライヤーが製造業者に物を販売する場合、販売価格がAED 100で5%のVATはAED 5となります。サプライヤーは製造業者に販売する際AED 105を支払い、サプライヤーは付加価値税としてAED 5を政府に送金します。


製造業者は、その物をAED 150で卸業者に販売します。付加価値税はAED7.5となり、卸業者は製造業者にAED 57.5を支払います。


製造業者は、付加価値税としてAED 7.5を支払いますが、サプライヤーから購入した物を購入したことにより、政府からAED 5のクレジットを受け取り、AED 2.5を政府に送金します。


結果として、政府が徴収すべきVATの合計はAED12.5 となります。


VAT登録の義務


企業が徴収したVATは政府に申告される必要があります。VAT申告のために企業はVAT登録を行います。


ドバイのVAT登録は過去12か月間の売上の合計値または今後30日間の売上予想合計値がAED 375,000(約1,125万円)より大きい場合“必須”となります。



過去12か月間の売上合計値、または今後30日間の予想合計値が年間AED 187,500〜AED375,000(約562万5千円)の範囲の場合は任意登録が可能となります。


上高には課税対象のみならず免税対象サービスの売上高も含まれます。



VAT申告とVAT還付について


VAT登録をしたドバイの企業は、VAT申告を毎月又は四半期に一回する必要がございます。VAT申告は連邦税務局(FTA)のポータルサイトで行われます。


VAT申告の期日を守れなかった場合や情報に間違いや不足がある場合はペナルティの対象となるため注意が必要です。



VAT還付申請をすることで、購入時に支払ったVATは、販売時のVAT額と調整することができ、その差額は企業に戻ります。



ドバイの税務において、VAT申告ではVAT5%の他に物品の輸出や教育サービスに関わるゼロ税率課税や非課税となる金融サービスや交通機関などの区分があります。


その区分を間違えることで高額なペナルティが課される場合もございます。


弊社MBGのドバイ税務のエキスパートがVATに関するご質問にも丁寧にお答えし、ドバイの会社経営において税務のアドバイスを致します。


ドバイのVAT申告や還付に関してご不明点等ございましたらお気軽にお問合せくださいませ。


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