【UAE】デジタルサービスの提供に関するドバイの新しい法律



ドバイにおけるデジタルサービスの提供を規制するLaw No. (9) of 2022 を施行しました。

同法は、デジタル変革(digital transformation)を加速させ、デジタルサービスの提供を強化し、公共部門(Public sector)と民間部門(Private sector)の両方においてサービスのデジタル化を促進することを目的としています。

同法に基づいた管轄庁は行政審議会事務総局(Secretariat of the Executive Council)、ドバイデジタル庁(DDA)、ドバイ電子セキュリティセンター(DESC)となります。また、同法は、ウェブサイトやスマートアプリケーションを含むすべてのデジタル空間に適用されます。

ドバイ裁判所やドバイ検察庁などの政府機関や司法当局、ドバイの非政府機関は、顧客に対してデジタルサービスを提供することが求められるようになります。

同法には、以下のような規定があります;
・デジタルサービスの提供条件と、契約したサービスを受けるためのデジタルIDを採用すること。
・ドバイ電子セキュリティセンターが定めるサイバーセキュリティの要件を遵守すること。
・ドバイ財務局が承認した電子決済の条件やその問題が起きた際の解決などに関して
障害発生時のサービス継続性に関して
・DDAが承認したデジタルサービスであること。
・アラビア語、英語、その他の言語によるサービスの提供について

また、企業は関係当局と財務局の承認を得た上で、デジタルサービスを公共または民間の企業にアウトソーシングすることも可能です。業務委託契約では、契約期間や守秘義務など各当事者の責任や、デジタルサービス提供のためのルールを明確に示す必要があります。

ドバイのすべてのデジタルサービス提供者/企業は、本法律の施行後1年以内に本法の規定を遵守しなければなりません。
デジタル化は全世界で注目されており、検討されている企業様も多いのではないでしょうか。今後デジタル化をされた場合はこのような法律をしっかり遵守しているかも注意する必要がございます。

弊社MBGでは、現地UAEで経験を持つITチームの専門家が、デジタル化において、本法律に則ったコンプライアンス遵守がされているか、適切なデータ保護のポリシーが制定されているか、サイバーセキュリティ対策ができているかのアセスメントをすることが可能です。
また、弊社のリーガルチームでは業務委託契約書における条件や項目の確認やアドバイス、ドラフトの作成も可能です。

本法律やデジタル化におけるご相談などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ