【UAE】新労働法のFederal Decree-Law Number 33 of 2021について

UAE新労働法の目的は、労働市場の回復力、持続の可能性を高め従業員と雇用者のための魅力的な労働環境を作り出し、労働者の権利を守ることです。

以下が本新労働法における、旧労働法からの変更点の一部となります。
・無期雇用契約から有期雇用契約への変更
新労働法では、無期雇用契約が廃止されるので、企業様1年の移行期間中(2023年2月1日まで)に従業員の雇用契約書を有期契約に変更しなければなりません。
雇用期間は旧労働法では2年間まででしたが、新労働法では3年を超えない範囲で規定されております。有期契約でも、雇用主の許可があれば更新は可能となります。

・退職金について
退職金は以前までは暦(Calendar days)で計算されていましたが、労働日数(Working days)に基づいて計算されることになりました。
従業員は新労働法に規定されている特定の例外を除き予告なしに退職した場合でも、退職の理由に関係なく退職金を受け取る権利があります。

・試用期間
雇用主は試用期間中の14日前に通知しなければなりません。従業員が試用期間中に退職する場合は、1か月前の通知が必要となります。

・競業避止義務
雇用主は雇用契約書に競業避止条項を追加する権利があり、新労働法において本条項を詳細に盛り込むことが推奨されています。

・新しいタイプの休暇
新労働法では、忌引休暇や育児休暇、勉強休暇(Study leave)などの休暇が規定されております。雇用主も従業員もどのような休暇の権利があるのか把握しておくことが大切です。

・会社ポリシーや就業規則(Employment handbook)
雇用主は、会社ポリシー又は従業員の行動規範を規制するための就業規則を作成・保管する必要があります。この就業規則はアラビア語及び従業員が理解できる言語で作成する必要がございます。

弊社 MBGでは、新しい雇用契約書や就業規則、その他の新労働法に沿ったコンプライアンス要件のアセスメントやアドバイスなどをサポートいたします。
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